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友の会活動交流集会での講演(要旨)

3.これからのまちづくりの課題

03年1月30日 更新

(3)住民同士のネットワークづくり

・まちづくりの基本は「人と人とのつながり」

 3点目は、そういうものを進めていく上で大事なことは、住民同士のネットワークづくりということです。よく神戸の震災のときの例があげられますが、隣近所がお互いにあまり知らないで、寝に帰ってきているだけの人が多い地域というのは、なかなか立ち上がってこない。その逆に、お互いに顔見知りがいて、それなりにコミュニティがしっかりしていたようなところほど、復興が早かった。

 まちづくりの基本というのは、もちろんハードの部分、例えば幹線道路がどう通るとか、も大事ですけれど、やはり一番の基本は、その町に住んでいる、暮らしている、そういう人間同士の人と人とのつながりをどれだけしっかりとつくっていけるか。こういうことが何と言っても、まちづくりの基本になるのではないでしょうか。

 地域社会、コミュニティ、をどう再構築していくのかということは、これからの時代の重要テーマです。特に東京などで言えば、区長選挙であんなに盛り上がったと思っていても、投票率が50数パーセントです。いわば4割、5割は関係ないやと思っている人がまだいるわけです。だいたい昼間都心に働きに行って、夜になると寝に帰ってきている。若い人などもそういう人が多いです。

 しかし若い人でも、そこに住み、結婚して、いよいよ子どもが生まれたりすると、保育園に入れなければいけないとか、あるいは学校に行ったら子どもが少年野球チームなんかに入る。そこで親同士がいろいろ連絡をとり合ったり、いやおうなしに地域での人付き合いが始まります。そういうことを通じて、初めて何か地域社会の一員というようなことが実感されるのです。それ以前というのは、あまり地域社会の一員だなんて思ってないで、寝に帰ってきているだけ、というようなことが多いようです。だからこそ、地域社会、コミュニティで、もう1回人と人との連帯、絆をつくっていくことが、本当に大事になってきています。

 実はこのことは、最近、行政の中でもよく言われています。何か安上がりの行政をやるために町会がうまく利用されているとか、そういう観点からも言われることがありますが、別にそこに単純に反発する必要はないと思います。お金の使い方をきちんと切り替えていくことと同時に、地域自身の力もしっかりと育てていくということは、誰が首長をやろうと、何党であろうと、必要なことだし、これからの時代で大事になってきていると思います。

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