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友の会活動交流集会での講演(要旨)

3.これからのまちづくりの課題

03年1月28日 更新

(2)ノーマライゼーションの定着

 もう1つこれからのまちづくりで大事なことは、ノーマライゼーションの考え方、これをしっかりと定着をさせていくことです。ノーマライゼーションというと、障害者が町に出やすいように、というような狭い理解がされやすいのですが、単に狭い意味での障害がある方というだけではなくて、お年寄りや子どもも含めて、みんなが安心してそこで生活ができる、そういうまちづくり、そういう理念が住民の中に浸透していくということが大事なことです。

 医療の分野でも「ハンディキャップ」に代わって、最近では「ディスアビリティ」という概念も提起されています。つまりアビリティというのは能力という意味ですから、人間というのはみんな完璧な人はいなくて、年をとれば駆けっこも遅くなるし、みんなそれぞれいろいろ足りないところもあるんだよと。そういう人間同士が足りないところはお互い補い合いながら、みんなで暮らしているという理解です。

 もちろんそれを進める上では、障害者の運動などが非常に大事な役目を果たしてきたわけですけれども、これからは狭い意味での障害者だけではなくて、私たちも全部含めたノーマライゼーションの考え方、というのが定着していくことが、大事な時代になっています。そういう観点で見れば、高齢者の問題も同じです。それぞれの地域で、みんなで、お互いに足りないところは助け合いながらやっていこうと、こういうことがあたり前のようになってくる時代がきているのです。

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